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「周流する記録」展の紹介記事-清朝下の台湾古文書[読売新聞20131019朝刊多摩版] [研究の紹介]

記事内容を紹介します。短期間の展示ですので、是非ご来場ください。

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長野県の旧家で発見された清朝統治下の台湾の古文書が18日、国文学研究資料館(立川市)の企画展「周流する記録」で初めて一般公開された。展示は22日まで。

 展示されているのは、19世紀を中心に、清朝の地方支配の一端を担っていた役所の徴税や裁判、運輸などに関する文書約200点。竹の繊維で作った「竹紙」に、筆で書かれた文字や押された印の朱が鮮やかに残る。当時の文書は廃棄されていることが多く、現地でも希少な歴史資料だという。

 これらの文書は2003年、同館の青木睦准教授らが長野県中野市の旧家で所蔵資料の調査を行っていた際に偶然、発見した。使用済みの紙に柿渋を塗り、農作業の敷紙や長持ちのカバーに使われていた「渋紙」の束に交じっていたもので、台湾から長野にたどり着いた経緯は分かっていない。

 青木准教授は「日本や台湾の廃棄文書を使って渋紙の大量生産が行われていた可能性があり、他地域でも見つかるかもしれない。地域に眠る貴重な資料を調査、保存していく大切さを知ってほしい」と話す。

 これまで同館は文書の修復作業や調査を行ってきた。所蔵者に返還するのを前に、公開することとした。入場無料。問い合わせは同館(050・5533・2910)へ。

(2013年10月19日 読売新聞)
掲載画像は、中野市教育委員会寄託:東江部山田家文書 山田家の了承を得て掲載しております。青木
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日本実業史博物館コレクションデータベースを公開しています [研究の紹介]

やっと、このデータベースを公開することができました。
よりよく収蔵資料を保存するには、「モノ」の適切な管理を目指すための整理と検索手段の基盤整備が必須です。やっとこさ少しずつですが、進めることができました。アクセスのカウントアップのため、是非好きな「モノ」を検索してみて下さい。
日本実業史博物館コレクションデータベース http://base1.nijl.ac.jp/~jituhaku/ 広告の部の画像が手違いで重いのですが、今後改善を目指していきます。
器物は、37TF 「看板」と入れると様々な看板の画像と収集に際しての記録を見ることができます。

渋沢敬三氏は、たばこがお好きでしたので、全検索で、「煙草」もお楽しみ頂けます。「酒」は出過ぎて大変です。

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ここで紹介する日本実業史博物館コレクションは、渋沢栄一の孫、渋沢敬三が中心となって構想された日本実業史博物館の設立のために収集された資料です。現在、国文学研究資料館が収蔵する日本実業史博物館準備室旧蔵資料の一部です。資料の収集期間は、昭和12(1937)年から19年までです。
日本実業史博物館構想が断念された後、その準備室が収集したさまざまな資料は、昭和26年(1951)に文部省史料館(旧・国文学研究資料館史料館〔通称・国立史料館〕の前身)に一括寄託されました。そして渋沢敬三が没する前年の昭和37年(1962)9月,正式に寄贈となり現在に至っています(コレクション全体の史料群記号は37T)。旧・国文学研究資料館史料館の所蔵史料を引き継いだ国文学研究資料館が所蔵する日本実業史博物館準備室旧蔵資料は,以下のような資料群に構成されています。当館の収蔵歴史アーカイブズのコレクションとして利用に供されています。

現在、11部門のうち、1)絵画 6)器物 9)広告から、6,936件(13,643画像)の情報を公開しています。
国文研---データベースからも入れます。
日本実業史博物館コレクションデータベース
http://base1.nijl.ac.jp/~jituhaku/

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プロフィールと国文研全景画像をお知らせします [研究の紹介]

2009.6.25 東京都立川市にある国文学研究資料館を紹介します。
当建物は、国文学研究資料館(略称-国文研)と国立極地研究所、統計数理研究所からなる合同研究棟です。
プロフィール欄に書込をしました。

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青木 睦【アーカイブズ保存DAYS】紹介 [研究の紹介]

アーカイブズ保存修復DAYSの作成者 青木睦の紹介
青木睦-大学共同利用機関法人 人間文化研究機構 国文学研究資料館 准教授
☆☆☆-アーカイブズ保存科学専門
☆☆☆-総合研究大学院大学 文化科学研究科 准教授

アーカイブズ学の特徴は、その研究対象の広さにあります。取り扱う記録史料の種類は、国の行政文書から民間企業や個人の記録にまで及び、記録の媒体も、粘土板から紙、磁気ディスクまで実に多様です。
 さらに、地球的な規模で急速に進みつつある情報化の波にアーカイブズの世界も呑み込まれざるをえません。伝統的な紙記録に加えて新しい電子媒体記録が次々に登場し、情報の発生量は幾何級数的に増大し、情報の交換や保存の方法も、これまでとはまったく異なる電子的な手法が広まりつつあります。
 このような状況のなかで、過去から現代にいたる多様かつ膨大な記録史料の保存・活用システムを効果的に築き上げていかなければなりません。

☆青木睦のアーカイブズ保存科学研究では、アーカイブズ学として、日本の「文書館」「公文書館」におけるアーカイブズの保存のための物理的コントロールを中心的に研究しています。
 アーカイブズ保存の目的は、アーカイブズの物理的原形をできる限り維持し、永続的に歴史的文化的資源として広く利用可能なよう、適切な保存・公開のシステムを構築することです。
 アーカイブズ保存の基本的な方針として、個々の史料からではなく、史料群としてのあり方、群としてのマトマリを重視して、これを物理的コントロールの対象としています。
 したがって、アーカィブズのさまざまな保存の課題に取り組む場合、建物と保存環境管理、史料群のロケーション、史料群ごとの保存措置の現状、そして個々の史料の劣化状態・修復状況・記録媒体(記録素材・記録定着媒体・記録形状)調査・利用状況、という順序をたどります。成立年代も記録媒体も異なる様々な個性を持つ史料が混在する史料群をどのように保存・公開していくかについては、群から個への順序を以て保存計画を立て、それを達成するという考え方です。

☆総合研究大学院大学 文化科学研究科 日本文学研究 資源集積論Ⅱの講義内容
 文化資源として集積された様々な蔵書や記録資料群を対象に、そのモノの科学的資料分析と技術、体系的な資源管理のあり方について考察します。
 具体的には、多様な原資料である文化資源の主たる組成である紙の繊維組成の分析を主に、複合材質や形態に関する測定と解析・蓄積、さらに物理的保存・修復の方法と技術について考究します。合わせて、記録紙に関する製造と流通の特質について論じます。
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